【移住者インタビューvo.6】鯖江市地域おこし協力隊中川晴香さん

鯖江市地域おこし協力隊として2024年5月に移住してこられたばかりの中川晴香さん。
中川さんのメインミッションは、「さばえまつり」を始めとした地域イノベーションを起こすこと。

初めての地方での生活、地域の方々とのコミュニケーションの距離感、誰もやっとことのない、まつりづくり。
柔らかくも熱く、エネルギッシュに活動している中川さんの移住までのお話を伺いました。

誰もが胸の内に眠る「やってみたい」を形にする、つくるを祝う祭典「さばえまつり」
・・・ってなに??

―まずは、中川さんの地域おこし協力隊としてのミッションを教えてください。

中川「今年度初開催となった『さばえまつり』の運営をさせていただきました。その他、イベントのお手伝いや政策デザイン事業 のアシスタントなど。鯖江市からは、地域イノベーション担当というミッションをいただきましたが、純粋にみんなが住みたいと思うまちをつくるために、まちの変化、ひとの変化を起こしていけたらと思っています。」

―前職はまちづくり系ではなかったと聞いていますが、鯖江市との関わりやまちづくりに興味をもったきっかけは何でしたか?

中川「2023年に越前鯖江デザイン経営スクール(※)に参加したことがきっかけです。鯖江というまちと、メンターの一人である新山さんの「広義のデザイン」の考え方に興味をもって参加したんですが、そこでメンターをしてくださっていた森さんに『さばえまつり、一緒にやらないか?』と声を掛けていただき移住を決めました。

ちょうど進路について迷っている時期でした。以前の会社は、結婚などの家庭の事情があっても転勤の可能性も高く…。

会社員でバリバリ働いていたので、戻りたいと思えばも会社員に戻ることはできるはず!
だけど、このチャンスは二度とない!地域おこし協力隊にチャレンジしよう!と思って、鯖江に来ました。」

※越前鯖江デザイン経営スクール…鯖江市と越前市が連携し、丹南地域にデザイン経営の視点を持つ経営者の育成を図り、創造的で持続可能な地域産業の醸成を目指すことを目的とした事業。
鯖江市HP→https://www.city.sabae.fukui.jp/kanko_sangyo/sangyo/oshirase/design.html
越前鯖江デザイン経営スクールHP→https://echizensabae-design.com/

人生初めての地方での暮らし。
ピンポン押さずに、中川いるかー!と叫ばれる日常への戸惑いと馴染んでいく心地よさ。

―生まれも育ちも、働く場所も、都市だった中川さんですが、初めての地方へ来た率直な感想はいかがですか?

中川「確かに初めての地方での生活かも!親戚の家も都心でしたし…。

地方での生活に不安はなかったのですが、移住してみると驚くことは多々ありました。車がないと移動が不便だとか、PC作業ができるスペースが少ないなとか。一番驚いたのは、地域の方々は家の鍵を掛けない、そしてピンポンを押さずに家の扉を開けて名前を呼んでくる(笑)

最初は、怖かったし、びっくりしたし、なかなか慣れない文化でした。」

―地域に馴染んでいくことは暮らしていくうえでも、お仕事をされていくうえでも大切だと思うのですが、地域への入り方みたいなのはどのたかが教えてくださったんですか?

中川「隣の家の方が手取り足取り教えてくれましたね。まずは区長さん、班長さんにご挨拶に行ったり、回覧板で情報収集したり、神社の祭り、線路沿の草刈り、綱引き、ボーリング大会、バレーボール大会などの地域行事にはなるべく参加することを大切にしています。地域の感じがやっと掴めてきたのは8月頃かな。」

―草刈り!綱引き!地域行事に参加するのは顔を知っていただくためにも大切ですよね。

中川「草刈りの道具も長靴ももってないよ~って思ってたら、地域の方が貸してくださったり…。さばえまつりにしても、まずは地域を知ることがスタートだと思っているので。」

※地区対抗の綱引き大会の様子

―色々な地域の方々に出会うことが多いと思いますが、まちの人の印象はどうですか?

中川「エネルギッシュな人が多い印象ですね。自分のまちに興味をもって、活動をされている方が多いことに本当に刺激を受けています。最近は、さばえまつりで出会った方々と一緒にイベントを企画したりしていて、そこからまた新たに人のつながりが広がっていくこともあるし、何より住んでいる場所も、仕事も、年齢も違うけど、同じ目的にむかって一緒に取り組む楽しさを感じています!」

みんなが初めて「祭りをつくる」こと。小さな変化が、まちに変化をもたらす。

Photo 片岡杏子

―初開催となった『さばえまつり』では、つくるを祝う祭典と題して地域住民が祭りの作り手となって意見を出し合ったり、準備をしたりと、祭りができる課程も非常にユニークでいろんなエピソードがあったんじゃないですか?

中川「3月から月に一度、『寄り合い』で鯖江市内外の若者からシニア層まで約200名がLINEグループに入り、関わってくれていました。正直、上手くいかずに直前で断念した企画もありますし、地域住民が主体になれるラインの見極めなど苦戦したところもたくさんあります。」

※寄り合いの様子。老若男女が1つの机を囲い、アイデアを出し合います。

―私の友人もさばえまつりに参加していて、心が熱くなるエピソードを色々聞いています。中川さんの知らないところで起きている人との出会いや化学変化なども数えきれないと思いますが、印象的だったエピソードはありますか?

中川「さばえまつりで変化があった人の数は、決して多くはないと思ってます。まちづくりのプロフェッショナルもいれば、携わったことのない人もいる、ごちゃ混ぜでしたから。

一番印象的だったのは、大学生の男の子。なんか、会議していた場所でもあまり話さず寝てばっかりいて…(笑)でも次第に、なんか手伝いますよとか、大学でやっている子どもを対象にしたワークショップをさばえまつりでもやりたいんだって提案してくれて、研究室の教授を紹介してくれたんです。片付けも行きますから!!って連絡くれたり、だんだん能動的になっていって、こんなに人って変わるもんかー!って驚きました(笑)

ーとても素敵なエピソードで心が温かくなりますね。上手くいったこともいかなかったこともたくさんあった1回目だったと思いますが、次回に向けての意気込みをお聞かせください。

中川「さばえまつりでは自分の手でつくることを大切にしています。今年の活動やエピソードは冊子にまとめつつ、来年はさらにパワーアップしていきたいですね。

目の前の人の変化から、地域・街の単位での変化まで様々なことに関わってみたいです。」

Photo 片岡杏子

教えて!鯖江ぐらしのホンネ!

Q.鯖江のお気に入りの場所は?


河和田の田んぼ道が好きです。
移住したてのときは車をもっていなかったので、自転車を乗り回していました(笑)
季節が感じられるのが好きです。

Q.移住を考えている人にアドバイスはありますか?


挨拶をきちんとすること・地域行事へ参加すること。
コミュニケーションをとっておけば、困ったときにアドバイスをもらえたり、助け合ったりすることができて、地域での暮らしがもっと楽しくなります!

Q.休日の過ごし方を教えてください!



仕事柄、土日休みはすくないです。 地元の友人が福井まで遊びにきてくれたり、ドライブやショッピングなどして過ごしています。

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