【マイセンファインフード-vol:3/5】常に変化する会社で、次の変化を求めて。

マイセンファインフード創業者の牧野さんと亀田製菓の村井さんが出会ったことにより、新しいマイセンファインフードが誕生しました。マイセンファインフードでは現在、35人のスタッフがいきいきと働いておられます。福井県越前市出身の山本誠(やまもと・まこと)課長もその一人。会社の魅力やこれからの夢を伺いました。

山本さんは商品を届けるための物流コントロールや、それに伴った生産管理といった、いわゆる物流全般業務を中心に携わっておられます。また、東京営業部のサポートや県内を中心とした営業活動など、地元のお客様に関わることもあるそうで、幅広くマイセンファインフードを支えておられます。

きっかけは身近なところから

――今年で入社4年とのことですが、それまではどのようなお仕事をされていたのですか?

アパレル関係の仕事を20年間やっていました。

――なぜアパレルから食品業界へ?

きっかけがいくつかあります。一つは、私の体重が当時100kgくらいあったことから、肥満からくる慢性的な体調不良で体を壊したことがあり、良い仕事をするためには、健康な体づくりが必要だと痛感しました。また同じ頃に、子どもが食べ物を食べられない病気になりました。食べ物に対しての知識が全くなかったし、自分が体調を崩した時期と重なったこともあり、食生活の見直しを行う過程で、食品業界に対して興味を持ちました。

もう一つは、娘がアレルギー持ちだったことです。アレルギー対応食を探していたときに偶然マイセンファインフードのことを知りました。事業内容などを調べていくうちに、身近な鯖江市でこのようなことにチャレンジしている会社があるんだと驚きました。自分と同じような経験をしている人の役に立ちたいという思いから、気が付いたら履歴書を会社に直接送っていましたね。

――前職と現職では、業務内容はどのように違いますか?

実は、やっていたことは今とほとんど変わりません。生産管理、在庫コントロール、物流、商品管理、システム導入や、営業的なこともやっていました。前の会社で色々なことをやってきたことが活せていると感じますね。

――今の仕事では、どのようなことが印象的ですか?

色々な方との出会いですね。最近だと福井県や鯖江市とのやりとりも多くて、福井県とGODIVAカフェがコラボしたときのメニューで、弊社商品を採用していただきました。形になって色々な方に見ていただけるっていうのが嬉しいですね。また、コロナ禍で地元に帰ることができない学生たちへの支援として鯖江市が地元の食品を送る支援企画があり、弊社のベジミンチ、玄米ラーメン、玄米パンを入れていただきました。世の中の役に立っている、貢献できていると実感できる仕事はやりがいがありますね。

それぞれが輝ける場

――どのような会社だと感じますか?

会社の特徴としては、年齢層も幅広く色々なキャリアを持った社員が長所を活かして働いています。それから、色々なことにチャレンジさせてくれますね。「営業に行け」とか「これをやれ」とか言われたことがないです。それよりは、「自分はこれがやりたい」ということを尊重してくれます。逆に自分で課題を見つけないといけませんが、あれもこれも考えることができるので楽しいです。あとは、年齢を問わず、こうやった方が良いねと、意見やアドバイスが言いやすい雰囲気の会社です。

――会社全体の雰囲気が良いんですね。

マイセンファインフードでは、役職で呼ばないんです。村井社長へお声掛けするときも村井さんと呼ぶし、そういったところから心理的な距離を外そうという文化があります。意見を言いたい人はどんどん言って欲しいというスタンスです。

変化する世の中、変化する会社。

マイセンファインフードは、変化を楽しんでいる会社です。内部的なことでいうと、これまで出荷業務を外部委託していたのですが、今年からは全て自社でやっています。かなり大きな変化で、システム含め、業務自体を一新しました。内製化により、色々な気づきが出てくるし、お客様に直接届けることでスタッフの意識改革に繋がるなど、メリットがたくさんあります。世の中やお客様の変化に対応しながら、こちら側も常に変わっていくという姿勢で取り組んでいます。

――常に変化が求められる環境なのですね。

変化しないと衰退していくと思っているので、常に良いものへバージョンアップしていくのが、弊社では当たり前の姿勢になっています。お客様によって求めているものは常に変化していきますし、それに対応する為にはルーティンワークだけではなく、お客様視点に立って、プラスαの思考が必要です。

――勤務スケジュールはどうようなものですか?

基本は土日が休みです。前職では、土日も仕事のことが多く、休みは不定休でした。また、急に休みになっても何をしようか…という感じだったのでライフスタイルも大きく変化しましたね。今のプライベートの過ごし方は、家族と過ごしたり、趣味を満喫したり等、豊かになりましたね。

次の変化に向けて。

もっと地元のことを全国にアピールしていけないかなと思っています。全国で見ると福井県は印象が薄いですし、鯖江は「めがねのまち」と呼ばれていますが、めがね以外でも、おもしろい会社があるんだよということを発信していきたいです。自社からの発信だけではなく、行政と一緒になって全国にアピールしていきたいです。

――具体的にはどのようなことをアピールしていきたいですか?

特にタンパク質供給不足の問題は日本にいるとあまり感じませんが、世界的に見れば人口はどんどん増えているしそれに対する環境問題や食品ロス問題等は今以上に深刻な問題になってきます。そこで、プラントベースドフードはこれから絶対に必要になってくる商品だと思います。環境問題含め、そういう問題意識も若い方の方が敏感で、これからどんどんそういう思考になっていきます。このような問題へ真剣に取り組んでいる会社が鯖江市にあるということを知らない人が多いので、実は福井県にはこういう会社があるんだよということを、もっとアピールできたらと思います。

――山本さんのようにお子さんがアレルギー体質なので、検索をして知るというルートが一般的なのかなと思います。

今はネットでも色々な情報が溢れているから、なかなか適切な場所へたどり着くことができなかったりします。地元の方でもご購入されて初めて鯖江市で製造している事を知ったお客様も多いようです。そういうお声を聞くと、まだまだやらなければいけないことがあると実感します。

――チャレンジができる会社で山本さんが次にしたいチャレンジはなんですか?

将来的には直営ショップを出したいですね。直接お客様とやりとりをするから、色々な情報がダイレクトに入ってくるし、これは会社にとって財産になると思います。思い描いていることが実現できるように、もっと自分のスキルや食に対する知識をもっともっと増やして、食を通じて、世の中に貢献していきたいと思います。

※次回に続きます。

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