第4回鯖江“育職住”ツアー開催レポート

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8月24日(木)に鯖江の「子育て(育)、仕事(職)、暮らし(住)」をキーワードとした、暮らしやものづくり体験できる「鯖江“育職住”ツアー」の第4弾を実施しました。

コロナが明け、4年ぶりとなる開催!
今回は、福井県、京都府、大阪府から大学生や、社会人が合計10名の若い方々が参加していただき、鯖江市内にある眼鏡、繊維、漆器関係の企業さんやお店など7か所をヒアリングしながら巡りました。

さて、一行は、落井町にある「株式会社 上出眼鏡」へ向かいます。

上出眼鏡は、国内外のチタンやセルロイド、アセテートフレームの製造を行っており、2023年で創業73年を迎えます。2021年からはオリジナルブランドにも挑戦しています。(詳しくは、こちら)三代目社長の上出さんとデザイナーの田邉さんに工場の中を案内していただきました。
社長はじめ、従業員の方も非常に若く、会社の平均年齢は30代後半だとか・・・!

上出眼鏡は昔から「跳ね上げの上出」と呼ばれており、他にはない高い技術力を持っているのが特徴。
※跳ね上げ眼鏡とは、レンズ部分を上げられる機能を持ったメガネで今注目されています。

商品になるまで約5か月、複数の商品が同時に異なる加工工程で進んでいきます。
実際に手に取って、仕上がりを見たり、光にあててフレームの美しさをじっくり見てみるとこだわりがより分かってきます。オリジナルブランドの商品をあれもこれもと出していただき、制作のエピソードやデザインの思いをお聞きすると、ついつい商品を買いたくなってしまいます…。

次は、「ヨシダ工業株式会社」の見学へ!

まずは、会社の概要や歴史についてお話をききます。
ヨシダ工業>「チタンの加工技術や鋳造技術を応用し、眼鏡絶頂期の時に、医療部品、楽器部品、精密部品など異業界へ進出しました。とにかくやってみる!!の精神で、新しく付加価値のあるものを作り続けています。」
大学生>「今、何か挑戦しているプロジェクトはありますか?」
ヨシダ工業>「今は、眼鏡部品加工を活かして、宇宙分野に挑戦していこうと考えております。」
大学生>「・・(か、かっこいい…!)」

続いて工場見学をさせて頂きました。
初めて見るたくさんの設備に圧倒されつつ、1つ1つ丁寧に説明していただきます。ここでは、眼鏡の丁番をはじめ、数ミクロンの精度が求められる医療部品や精密機械の加工の難しさについて教えて頂きました。また、眼鏡のプレス加工技術を生かして作る管楽器はより金属が高強度・高密度になることで響きが非常に良くなり、音にシビアなプロ奏者からの支持も熱いそう。

あっという間に午前中の見学ツアーが終わりランチは西鯖江にある「ここる」です!

「ここる」は、鯖江市嚮陽会館1階の空き店舗だったところを有効活用したコミュニティカフェで、地産地消の野菜を使ったお料理が頂けます。特にかぼちゃの煮物は絶品!また、おくらの花の酢漬けなど食べたことのない料理も堪能しました。

お腹もいっぱいになり、午後からのツアーは、分繊、化撚、製品開発、アパレル生産を行う「酒伊編織株式会社」です。

有名スポーツブランドの商品を多く手掛けており、国体やオリンピックのウェアもここで作られているものも多いそう。特に学生の関心が高かったのがこのニットの機械です。

担当の山本さん>「生地の開発はほんとにおもしろい。旅行先やテレビ、服屋さんでアイデアを考える。やってみようでその日のうちに試作が出来上がる。仕入れた情報をどうやって応用するかが大切なんだ。」
大学生>「おおおおお・・・・」

本当に少年のようにキラキラした目で語るみなさんに、ものづくりをしている学生も感化されます。

次は、「漆琳堂」へ!

漆琳堂は、業務用漆器の中でも、料亭などのハイエンドな漆器を作られてきた実績があります。漆=赤か黒のイメージが一般的だった中、カラフルで現代的な形の漆器を最初に生み出し、大学との共同研究によりそれまでNGとされてきた食洗器でも使えるような漆の開発など、デザイン性だけでなく機能も追求されているところが本当にすごいです。

漆琳堂から徒歩5分ほど歩くと、「株式会社 土直漆器」があります。

天然素材である漆は、その独特の経年変化の美しさなど、化学塗料にはない風合いを感じます。また、生地が木なので割れたとしても修理もできるので非常にSDGsであるとお話していただきました。
※上の写真は、左が数年使い続けたもの。こんなにも違いがあるとは驚きです!

ツアー最後の目的地は、越前漆器の生地を製造する技術を生かし、様々な木工商品を手掛ける「Hacoa」です。

店内には、カードケースやUSB、文房具や時計など本当にたくさんの商品が並んでいるのですが、その中でも木製キーボードの触り心地には本当に感動!やはり、肌に触れるものは天然素材が安心で気持ち良いですね。

さてさて、今回の第4回のツアーはこれにて終了。
1日で鯖江の産業を満喫する贅沢なツアーでした!普段は入れない工場や聞けないお話をたくさん伺うことができました!皆さんも鯖江の「しごと」や「くらし」のイメージをして頂けたのではないでしょうか。
また、是非鯖江にお越しくださいね!

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