加藤製作所 | 一貫生産のめがねがここに。細部にこだわる丁寧なものづくりの現場。

鯖江市河和田地区。ここに、親子3代に渡りめがねを製造されている「加藤製作所」はあります。メタルフレームをメインで扱われる加藤製作所ですが、メタルは完成までに約250以上の工程があると言われています。分業が多いこの業界で、あえて一貫生産体制にこだわって製造を続けておられるのはなぜなのか、めがね作りについてのこだわりや想いを、専務の加藤勇一さんにお話をうかがいました。

ーー今回は株式会社加藤製作所の加藤勇一(かとう・ゆういち)専務にお話をうかがいたいと思います。

加藤製作所はめがねの一貫生産が特徴的ですが、どういった体制なのか詳しく教えてください。

「めがねは完成までの工程数が多いため、効率を考えて分業で作られることが多いんです。うちもできない作業は外注しますが、プレス部品を切削したり、ロー付けしたり、研磨したり…。極力自分たちで出来る部分は社内でやっています。昔からこのスタイルを変えていません。」

ーーあえて一貫生産を続けられるのはなぜですか?

「分業でずっとものづくりをしていると、どうしても手を抜いてしまうことがあるんです。自分の携わった商品の完成形が見えにくいから、これくらいで良いかなという気持ちになってしまうことがある。反対に、一貫生産をしているとおざなりになった部分を修正するのも自分です。結果、一つ一つの工程が丁寧になり、良いものができるんですね。」

ーー買い手としても、なんとなくその方が愛着が湧く気がします。

「他所の1.5倍時間をかけて作っている計算です。作業が丁寧なことはもちろんですが、みんなに全部の工程を任せていて、スペシャリストではなくオールマイティーな人材が育つ環境です。それが長所であり短所でもあるのですが(笑)」

ーーちなみに加藤さんはお若く見えますが、現在おいくつでしょうか。

「今36歳です。」

「うちは1955年に創業し、1982年に会社を設立しました。私自身は10年前に会社に入りました。入社前は大阪でアパレルを学んだ後、小売業をしていましたが、その頃にはもう家業を継ぐことを見据えていました。」

ーーなるほど。周りには家業を継がれる方は多いんですか?

「河和田地区では、同級生で家業を継いでいるのは自分ともう一人だけですね。残りはもう河和田にいません。小学校の同級生は50人くらいいましたが、8割は外に出てしまいました。」

ーーリアルかつシビアな問題ですね…。同世代が近くにいると良い意味でライバル関係が生まれますが、現状は厳しいです。

「年の近い同業者が少ないので、逆に言えば活躍するチャンスだと思います。うちにはもちろんですが、業界に若手がたくさん来てくれれば嬉しいですね。」

ーーどんな方に来てほしいですか?

「一番重要なのは、ものづくりに興味がある人ですね。やる気というか意志の強い人かな。経験は無くても良いので、今後色んなことを身に付けたい20~30代に来てほしいです。この会社で自分が一番若いので、下が欲しいです(笑)」

ーー新しい方が入社したとして、まずどのような仕事がありますか?

「まずは機械の使い方や磨き方など、基本的な部分を教えていきます。特に資格が必要なわけではなく、誰でも上達できるような教育体制を取っています。」

ーー今後やっていきたいことはありますか?

「目の前のものを変わらずしっかりと作り込みながら、余力があればハウスブランドを作っていけたらと思っています。ただ今は展示会に向けてスケジュールがパンパンで、全部自分たちでやるのは大変なので、どこかの企業とコラボして展示会に出したりできればと考えています。そのあたりも、新しい方に来てもらって社内で話し合えると嬉しいですね。」


(突然小学校から帰ってきてインタビューをのぞく娘さん)

ーー最後に、加藤製作所に興味を持った方にメッセージをお願いします。

「成功事例は世の中にたくさんありますし、憧れることもあります。ただ、今ある事例だけがゴールではないと思っています。製造数を増やしたり、作品のようなめがねを作ることが成功なのかもしれないし、違うかもしれない。何が成功かはわかりませんが、納得のいくことを模索してやっていきたいと思っています。なんでもやってみたい方は、ぜひ来てください。」

ーーOEMで様々なメーカーから頼りにされる加藤さんと、何か「成功」を作るのは楽しいでしょうね。業界の若手を盛り上げたい加藤さんと一緒に仕事をしてみたい方は、ぜひ連絡してみてください。今日はありがとうございました!

※今回、工場内は写真厳禁でしたが、出しても良いところだけOKいただきました。

株式会社加藤製作所
0778-65-0301(平日9:00~18:00)
katomega@comet.ocn.ne.jp

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